走ることについて語るときにLiuの語ること
第三部:グランドスラム、 遙かなる頂を目指して
・第1章   ・第2章   ・第3章   ・第4章   ・最終章
第二部:走ることの意味を知りたくて僕は走った
・第1章   ・第2章   ・第3章   ・第4章   ・第5章
第一部:走ることの楽しさを教えてくれた人達へ
・第1章   ・第2章   ・第3章   ・第4章   ・第5章
第三部 第2章 1枚のEXCELシートを信じる僕

9月に入って8月の間、週2日にしていた休足日を週1日に戻した。
が、9月はまだ準備段階。
10月にしっかりと走り込みができるようにする為の準備をする月。
SWAC教室と月曜日の休足日を中心に考えて、アドバイスをもらってメニューを組んで、
1枚のEXCELシートを作成した。

メニューと言ってもSWAC教室以外の練習の基本はJOG。
僕の練習コースは近所の公園の外周、1周1.15km(本当は1.2kmかも)のコース。
基本は10周11.5km。
日によってペースはゆっくりだったり、距離を短めにしたり、
それらは疲労回復のためだったり、次の日のSWAC教室のためだったり、
同じJOGでもそれぞれにいろんな意味があると教えられて。
また9月の初めにはペース感覚の大切さ、上り下りでの走り方、
1km毎のLAPに左右されない事の大切さを教えてもらった。

途中、無駄な走りから膝に少し違和感を覚えて休足日に変更になったり、
試行錯誤しながら、メニューを修正しながら練習を重ねていった。
9月の終わりには5分/kmでの30km走もしっかりとできた。
いろんな事を学んだ9月になった。

けど・・・



10月、目標達成の為には一番大切な1ヶ月。
メニューはもちろん9月より負荷を高めたものにした。
JOGを短めにして1000M×2を入れたり、5000M×2にしたりSWAC教室以外でも
ポイント練習を入れた。
10月はレースも2本入っていたのでレースできちんと走れるように、追い込めるように、
レース前はペースを落としたり、刺激を入れたり、
ただ距離はちゃんと走れるように30km走なども入れてメニューを作った。
2つのレースは目標ではなくただの通過点だから。

10月4日、10kmのレースでは41分01秒と自己ベストを更新した。
最低でも40分台、あわよくば40分ギリと思っていた僕は少し不満だった。
まだこんなもんなのかって。。。

この頃は体重も69kg台をキープしていて体調もよく、
4分15秒/kmでの10000Mのペース走も楽にこなせるようになっていた。
10月10日には今期2度目の30km走を行った。
5分/kmからのビルドアップでラストは4分15秒/kmくらいまであがって、
いい感じで走れた。
それなりに力がついているのは自分でも感じていた。

けど・・・



けど・・・

9月から感じていた事だけど、やっぱりサブ3って壁は高い。
遠くから眺める分には見えていた頂もふもとに来ると見えなくなる。
練習すればするほどそう感じた。
特に距離走後なんかにはもっと速いペースでもっと長い距離を走れるのか?って。
周りのサブ3ランナーの話を聞いても僕のレベルでは到底・・・
5kmのタイム、10kmのタイム、ハーフのタイム、どれをとっても足りない。
確かに去年と同じレースで3分タイムを更新したり、10kmのベストも1年で1分更新した。
けど、それでも全然足りない。

フルマラソンは4分15秒/kmのペースで走り続ければ3時間は切れる。
確かに10000Mなら4分15秒/kmのPRでも楽に走れるようになった。
けどそれは10000Mの話。
そのペースで4倍以上の距離を走りきる事は・・・
この頃の僕は自信なんか全然なかったし、秋の達成は半分諦めかけていた・・・
ベストが3時間19分の僕はとりあえず3時間10分以内を目標にすべきかもと。
たぶん周りの人も僕のサブ3挑戦は無理だと思っていたと思う。
不安しかなかった。

それでも「3時間きっちゃいます」僕はそう言い続けた。

時々修正を加える1枚のEXCELシートを信じて、

そしてそのメニューを淡々とこなして。。。



2009年10月18日。

もし僕が11月にサブ3を達成したなら、間違いなくこの日がターニングポイント。
何か分からないけど・・・確実に1つレベルが上がった事を感じた日。
もしかしたらって自信が生まれた日。


第34回高島平日刊スポーツロードレース。
去年は直前に捻挫をして出場できなかった大会。
今年は無事に出場。
ただ8日前には30km走、5日前、3日前にもポイント練習と
この大会に会わせてきたわけではなく、追い込む練習の一環として出場だった。
(ペースは抑えていたので疲れはあまり無かったけど)
目標は82分切り。
できればフルの目標ペースより速いペース、4分05秒/kmで最後まで押していく。
10kmベストが41分の僕にはちょっと厳しい目標かなって思っていた。

この大会にはSWACの仲間達も10人以上参加していた。
監督やコーチ陣も応援に来てくれていた。
何故かこの日は今まで出場した大会の中でも一番リラックスして挑めた。
最初から練習と思って出ていたからか。

スタート直前までSWACの仲間達と集まって和気藹々な雰囲気。
レースペースなどを話していた。

9時50分、20kmレースのスタート。
SWACメンバーは一気に散らばった。
1周約5kmのコースを4周する。
1kmごとの表示が無いため自分のペースが分からない。
スタートで少し出遅れた僕はペースを上げて前を追った。
そして普段のペース走より少し速く感じるくらいまで上げていった。
適当な人をペースメーカに見立ててついていった。
後ろから抜かれたらまたその人をペースメーカーにしてと着いて行く人を変えていった。

5km通過が19分50秒。

けどこの日の僕はそれが速いとは思わなかった。
息も上がってないし、足も軽い。
周回コースで何度も応援をもらった。
2周、3周と走っても急激にペースが落ちることも無くほぼイーブンペース。
ラストの1周をむかえた時、さすがにペースが落ちそうになるが、
応援をもらって「ここで頑張らないと」そう思い踏ん張った。
ラスト1周はほんの数秒だけど2周目、3周目より速かった。

そして僕は20kmを1時間19分49秒で走りきった。

自分で言うのもなんだが今までのレースの中でも1番いい走り。
4分/kmと言うペースを速く感じなかった。
普段なら落ち込む後半も持ちこたえて最後まで走れた。
ゴール後もまだ走れる感じがした。
(実際にはすぐにトイレまでダッシュしてしゃがみこむのだが・・・)

今までやってきた事が結果としてあらわれたこの日、
僕のサブ3達成が現実味をおびたこの日、
僕は確かに階段を一つ上った。
大きな自信がついた。



いつも言われてきた事が少しだけ分かった。
『練習とレースは違う。
練習でレースペースで同じ距離を走る必要はない。
レースペースより速いペースでインターバル、ペース走、
レースペースより遅いペースで距離走、そしてつなぎのJOG。
それらいろんな練習がそれぞれの意味を持って、組み合わさって自分を創り上げていく。
そしてレースを向かえる。』

そして今回20kmだったけど練習では10kmさえも走った事の無いペースで走りきった。
やっぱり間違って無い。

だから僕は1枚のEXCELシートを信じて走り続ける。

そうすれば今度の壁は乗り越えられそうな気がするから。
いや乗り越えられるから。
僕はそう信じてる。



10月31日、今期3度目のそしてフルマラソン前、最後の30km走を行った。
4分30秒弱/kmで30kmを走りきった。

11月4日、SWAC教室のポイント練習で自分のレベルが上がってることを再び感じた。


もしかしたら僕が3時間を切る可能性は数%しか無いのかもしれない。
それでも0%じゃない。

僕はイメージする。

11月23日、フィニッシュラインを駆け抜ける僕を。

もちろん最高にHAPPYな気持ちで駆け抜ける僕を。

2009/11/6